脳梗塞ヘルパー

脳梗塞ヘルパー

ヘルパーの仕事

新規の利用者さんのお宅へ伺う時、直属の上司と同行する場合が殆どなのだが、

私の左手の緊張具合を見て、どうしたのか聞かれる事はよくあった。

その際には包み隠さず説明するのだが、(本音は話したくないんです(TT)同情されると辛くなるので)

あまりにも私の負担になりそうな体の大きい人の場合は担当を当てないように配慮してくれた。

利用者の方でも堪のいい人はどうしたの?

と心配してくれるんだが、

やはり強がってしまう性格が邪魔をして、

腱鞘炎なんですよ!

と誤魔化してしまう。

難なく仕事をこなしてしまえたので、深く追求される事はあまりなかった。

でもこの後遺症のおかげで心が折れそうになった事は何度もあった。

不審に思った利用者に担当を外されたり、

心ない言葉を言ってくる方も居る。

高齢者の方でも意地悪な性格の人はいくらでもいる。

何度ももう辞めようかと思っては

仕事がしたい!誰かの役に立ちたい!という気持ちの方が勝ってしまい。悩んで悩んで悩んだ挙句続けてきた。

自分がこんなだからかな‥。

全く自信もないし、情けないなって思うし、この感情をぶつけるところもない。

やっぱり誰かに必要とされたい。

こんな人間でも誰かの役に立つなら‥。

その気持ちは40代になった

今もずっと変わらないし、私の生きるモチベーションになっていると思う。

私は3人兄弟で、長女の私の下に弟、妹がいて

9つ下の妹はだけはきっと、私の為に母が産んでくれたのではないかと思う程私の人生に無くてはならない人になっている。

性格は正反対なのだが、

それこそよく喧嘩もしてきたし、

未だに言い合いになる事もしばしば笑

だけど妹の行動や言葉に救われた事もそれ以上にあって、

最近私が仕事で落ち込んでいる時に、

私が障害者だから健常者のようにはいかなくて辛い気持ちを妹に愚痴った時に、

妹は「姉ちゃんは健常者と同じ仕事をこなしてるんだからそれだけで、その人らより凄いじゃん」て言われた時にドキッとした。

そんな風に考えた事もなかった。

妹は独特の切り口で物事を判断できるところがあり私にとっては妹だけど、時々姉のようにも感じる自慢の妹でもある。

 

亡くなった母に感謝する瞬間は数えきれないくらいあった。

 

まだ生活保護の世話になっている時期は私は

傷病手当てとパートの稼ぎと生活保護で生計を立てていたんだけど、

その後障害者手帳を申請出来るかもしれない事を知る。

 

日常生活に不自由がないだけに障害者手帳とは縁遠いと思っていたし、

偏見があるのは1番は自分で、そこを認めたくなかったのかもしれないが、

手帳があった方が何かと行政の支援を受けやすい事を知ったので、

思い切って申請に乗り切ったのは、それから

再婚して何年か経った頃だった。